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ホーム > IT・教育全般 > IT・教育特集No.7 『神秘さ・不思議さに目をみはる感性を…センス・オブ・ワンダーの挑戦』

人工物に囲まれ、ゆっくりと自然に向き合うことが少ない現代の子どもたち。
NPO法人センス・オブ・ワンダーは、「大人も子供も不思議を感じる感性を持ち続けてほしい」という思いを込めて設立されたそうです。

今回、そのNPO法人センス・オブ・ワンダーが主催し戸田東小学校でおこなった
『東大工学部が戸田東小で伝える科学の授業』・・・(2010年1月23日)
『第6回ジュニアサイエンスカフェin戸田』・・(2010年2月14日)を見学させて頂きました。

『東大工学部が戸田東小で伝える科学の授業』では東大学生は専門知識を分かりやすく伝える力を高められ、小学生は身近なものから科学の楽しさ不思議さを感じ、最先端の研究とつながっていると感じてもらえる、という東京大学工学教育推進機構のプロジェクトのもと下記の2つの授業が行われました。


「ロケットエンジンの秘密〜空気のパワーを引き出そう〜」

本物のロケットの飛ぶ仕組みを謎かけから解き明かして仮説を立て、実際に飛ばして確かめるというものでした。
子供たちは、寒い校庭でもへっちゃらで一生懸命に楽しそうに空気を入れ、ペットボトルロケットを飛ばそうとしていました。良く飛んだのや、あまり飛ばないのやら。「なんでだろう」と思う気持ちが大切なんですね。

「こちら戸田東小発電所〜電池を作ろう〜」

レモンに金属の板をさして、電子楽器を鳴らす実験。亜鉛とか電子とか難しい言葉が出て来て「大丈夫かしら」と思いましたが、前の机に集まって実物を見たり触ったりしている子供たちを見ていると「これは絶対記憶に残り理科好きな子になるだろうな」と思いました。




授業の後は学生さんたちと記念撮影をしたり、お茶とお菓子で和やかに交流。
「出身地はどこですか?」とか「大学ではどんな事をしているのですか?」とか「子供の時はどんな事をしていましたか?」等、子供たちは自分の将来と重ねて夢を膨らませていたようです。


◇     ◇     ◇


『第6回ジュニアサイエンスカフェin戸田』のテーマは、「地球の46億年で起こったこと〜青い地球・白い地球〜」。東邦大学の山口耕生准教授をお迎えし、約60人の親子が地球の歴史について楽しく学びました。

まず、全員が立って、山口先生からの10問のクイズに答えていきました。間違えた人は席に座らなければいけません。「地球は今何歳?」「最初の生命が生まれたのはいつ?」などの問題が出されましたが、大人が皆知っている問題も、子どもが皆知らない問題もなかったことが面白いと思いました。


先生の説明を聞くだけでなく、地球のこれまでの歴史をクリスマスから大みそかまでの7日間にしてその長さ(短さ)を感じたり、水槽の中の石の動きを観察したり、世界で一番古いという石に触ったりしました。(なんと27億年前のストロマトライトという石で、博物館では触れないという貴重なものです!)実物を見たり、触ったり、においをかいだり…。参加した子どもたちが大きくなってからも、あの日の石の感触や、ドキドキした気持ちを思い出すことでしょう。


この日の最後の課題は、アフリカの国、ナミビアの断崖に突如埋まっている白い大きな石の謎を解くというものでした。しかし、最初から「謎」が提示されたのではありません。まず、山口先生がその現場の写真を皆に見せ、「何か変なところはありませんか?」と質問されました。この「変だな」「不思議だな」と気づく感性がとても大切なことだそうです。

子どもと大人がそれぞれ幾つかのグループに分かれて、山口先生のヒントを手掛かりにこの謎の解明に挑みました。「木に乗って運ばれてきたんじゃないかな?」「じゃ、その木はどこに行っちゃったんだろう」子どもたちは仮説を立てては、山口先生に問いかけます。そして、山口先生は、その仮説が成立しない理由をわかりやすい言葉で説明してくださいます。このように、気軽に専門家に質問しながら、仮説を立て、その仮説に矛盾がないか検証していくという科学的思考を体験できるのが、この企画の醍醐味だと思いました。

子どもも大人も、「理科」を学校の勉強として捉えている限りは、科学に対する興味は湧いてこないでしょう。専門家と直接会って最新の研究成果に触れることは、科学を身近に感じさせ、日常生活の中で知的好奇心を引き起こす、いいきっかけになるはずです。

NPO法人センス・オブ・ワンダーは、一般市民と専門家との橋渡しをし、身近な場所で気軽に科学について語り合える機会を提供してくれています。代表理事の中牟田宴子さんは、「今後は戸田市との連携をさらに深めて活動の場を広げるとともに、戸田にある企業とも一緒に活動したい。」と抱負を語ってくださいました。


≪参考サイト≫
●独立行政法人科学技術振興機構 
 Science Portal サイエンスカフェ案内
URL:http://scienceportal.jp/contents/guide/1003/1003.html
●サイエンスカフェ日記 URL:http://sense-of-wonder-2008.cocolog-nifty.com/


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【文 責】早乙女孝子・鈴木美希(戸田市ボランティア・市民活動支援センターTOMATOサポートスタッフ)
【写 真】写真家:酒井徹也さん撮影(最後の1点を除く)
 
情報掲載日:2010/03/29
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