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ホーム > 特集 > 特集No.25 『防災キャンプと協働』

 協力し働くと書いて「協働」。なぜ協力するのでしょうか?どの部分で協力するのでしょうか?その場合、誰と協力すれば良いのでしょうか?そして、協力し合った結果に得られるものは何でしょうか?

 自分にはできなくとも他の人ならできること、その逆に他の人ができないことでも自分ならできることがあります。お互いが補完しあいながら、目的を達成するためには、「協力する」ことはとても重要なことです。オペレーションズリサーチ同様に『計画(PLAN)⇒実行(DO)⇒反省(CHECK)⇒反映(ACTION)』サークルを高い目標に向かって螺旋状に回転させながら次へ繋げ、更に必要な協力者や実施方法の見直しを図りつつ、地域力(計画力+参画力)を付けていく事が、まちづくりにも大切ではないでしょうか。

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 昨年、戸田市立芦原小学校で「親子防災キャンプ」を実施しました。この時は実行委員会形式で多くの団体と人に協力いただきました。学校の体育館は災害時の避難場所になっていますが、実際に被災経験があり、かつ避難所生活をしたことのある人は殆どいないのではないでしょうか。

 私も避難所の体験生活をしたことがありますが、1泊だけで参ってしまいました。その時に考えたことは「災害時には避難所ではなく、自宅で過ごすことはできないのだろうか」と言う事でした。では「どうすれば・・・・」ということを考え始めたところ、「防災キャンプを戸田で」ということに至りました。

 このため、防災キャンプは、単に避難所での宿泊体験をすることが目的とするのではなく、 愴災時に自分や家族が無事でいるためには、日頃からどのようなことに気をつければ良いのかを考える場』と、◆慄楹陛な救助が開始されるまでは隣近所が頼りになるため、宿泊体験を通じて、地域のコミュニケーションを更に促進するための場』をつくることを目的としました。このため、内容も「防災に親しむ」「防災について踏み込んでみる」「防災を体感する」と楽しみながら参加できるような工夫もしました。

 実際に他の地域でやっているのを見て、戸田でも実施してみたいと思いながらも、なかなか実施するができずに5年近い月日が流れていました。それが今回実施することができたのは「人」に恵まれたためだと思っています。芦原小学校ふれあい推進長、校長先生、市の防災担当者、消防署、福祉で防災ネットワーク、地元町会など、多くの「人」と出会い、そしてご理解・ご協力をいただくことができました。特に地元町会の方には大変お世話になり、同じ戸田市の仲間とはいえ、地元町会の人間ではない我々を暖かく迎え入れていただきました。

 そう、戸田と言う同じ「まち」に住んでいても、「地域(町会)が違う」という意識は少なからずあります。しかし、同じ「まち」に住むと言う仲間意識を持って、まずは一緒に協力してみることが大切なのではないでしょうか。他人という意識を薄め、同じまちで暮らしている仲間という意識を少しでも強めることができれば、お互いに協力しやすくなるのではないでしょうか。実践して初めて分かり合えることもあります。更に仲良くなり文字通り「仲間」としての連携ができれば「住んでいて良かった」と言えるまちに近づいていくのではないでしょうか。

  そのためのキーワードが『防災』です。誰もが災害によって被害に遭う可能性はあります。このため、より多くの人が災害(防災)に関心を持っていますので、皆がわが身のこととして考えてもらえるテーマです。『防災キャンプ』では、参加者全員が一緒に考えながら行動することが基本です。「あれをしなさい、こうしなさい」という命令は一切ありません。このような機会を通じて、参加者同士の連帯意識を強めるとともに、それぞれが置かれた立場の違いを理解することも目的の1つです。このため、多くの団体等や人に参加・協力をいただきました。
 防災キャンプでは、被害を減らすためにどうすればと言う考え方もしました。防災という考えは大切ですが、天災を防ぐ事は出来ないがどうしたら被害を減らせるのか。二次的な被害に遭わないようにする「減災」と言う考え方も必要です。

 これからは今までとは違った視点から「まち」を考えることが大切です。地域における問題は複雑化しつつあり、個人や1団体で対応することは困難になっています。このため、これまで地域のコミュニティを担ってきた町会を中心にしながらも、多くの市民団体と個人との連携をしながら、まちの問題点を多角的に正しく把握し、皆で問題を解決することが求められています。




【文責: 森 秀夫(戸田市市民活動推進委員会委員)】
 
情報掲載日:2007/10/10
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