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ホーム > 国際交流全般 > 国際交流特集No.2 『タイの“さんたの家”』

 皆さんは、タイという国を想像してどのように思い浮かべるでしょうか?観光、宝石、物価が安いなど日本からみるとうらやましいイメージですが、そこに暮らす人達、特に子どもと女性は、その先進国の影響を受け、大変な生活を強いられています。

 例えば、貧困によって、学校に行かせて貰えず身売りをされる女の子。身売りされた場所では、売春により父親もわからず、妊娠してしまう。つい先ごろまで、当たり前に行われてきました。しかし、10年位の間で、前ほど盛んにはされなくなりましたが、今も観光の一つとして少女買春が行われています。盛んでなくなった事にはわけがあるのです。
 
 その理由は、エイズの世界的流行です。このタイの少女達もエイズに感染し、命まで落とす数が急激に増えました。その少女達が産み落とした子ども達は、エイズ孤児と呼ばれ、支援施設において育てられることもあります。今回は、その支援養護施設を管理運営するに至った日本人、吉田さんという方をご紹介させていただこうと思います。

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 定年を目前にした59歳の時、企業経営者だった吉田さんは、訪れたタイで、エイズ少女達を目にしました。この子たちには幸せに生きる権利があるはずなのに、何のために生まれてきたのか、悲惨な状況を目にして胸が締め付けられる思いがしたそうです。吉田さんは、人間として申し訳ないという気持ちで一杯になりました。定年後の人生をこの子達に使いたい・・・・・・帰国後もそのことだけで頭が一杯でした。

 家族の反対する中、退職金のほとんどを元にタイのチェンマイに養護施設を設立してしまいました。そこには、親がエイズで亡くなった孤児や、行き場のなくなった子どもたちが身を寄せる場として収容されることになりました。

 三度の食事と規則正しい生活、質素ではありながらも、心の安息が約束されました。今まで愛情をかけてもらえなかった子どもたちにも笑顔が戻るようになり、現在吉田さんは、「さんたの家」の管理運営に携わっています。

 4、5年前ちょうど帰国されたときに初めてお目にかかった時の吉田さんは、おひげが見事な紳士、まさしくサンタクロースといった風情でした。もともと、学生時代にボランティア活動をした経験あるということでしたが、遠い日本を離れてタイで養護施設をするとは思いもしなかったようです。たまたまタイを訪れなかったら、また違う人生を歩んでいたに違いありません。

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 タイという美しい国の未来ある子どもたちを汚してしまったわれわれ日本人の一人として、息子の学校の保護者のサークルが、年に数回献金活動をし送金させていただいています。また、息子の学校では、ハッピーホーム基金として、孤児たちと交流を持ちながら学年でささえています。

 ボランティアには、さまざまな形があり関わり方も自分にあった方法で柔軟であるべきと学ばせてもらったような気がします。特に海をへだてての支援は、物資よりも送料の少ないお金のほうがありがたいようです。

 今を日本で生きれるわれわれは、とても平和で幸せでありますが、先ほどのエイズが若い世代にも増えつつあるのです。大人の安易な考えや行動で一人でもエイズ感染者が増えないよう、お子さんお孫さんなど年頃のお子さんがいらっしゃいましたら、タイの「さんたの家」の設立まで至った現状を話題にしてください。

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 現在、「さんたの家」は、女の子11人、男の子が2人生活しており、すぐ近くの幼稚園に2人、ローンウアデーン小学校に11人通っています。経営は、吉田さんを中心にこの施設に心を寄せる日本の多くの人の献金で建てられ活動できています。何かの縁で「さんたの家」を知った方々のちょっとした気持ちの献金で、生活すべてが賄われているのです。

 タイ人のスタッフ3名と日本人のボランティアスタッフもいて、吉田さんを中心に日々が粛々と営まれています。タイ人といっても他民族国家、モン族の子達は意思疎通が当初大変だったようです。その中で、吉田さんは、子どもたちが一番の大変化とおっしゃっています。環境が変わった中で、子どもたちは、自分のことは自分ですることを規則にして頑張っています。

さんたの家では、次の3つのことを行っています。
 ,気鵑燭硫箸隆浜と運営
◆.┘ぅ左瓢、その他の要因による孤児、
   生活困窮家庭児童への奨学支援
 生活困窮家庭や山岳民族への生活支援、
   食料品の援助、医療費の支援、職業訓練など

詳しくは、日々の生活を見ることができます。
ぜひホームページにアクセスしてください。
URL:http://www.geocities.jp/bansantaclausfoundation/


【文責: 石橋真弓(戸田市ボランティア・市民活動支援センター サポートスタッフ)】
 
情報掲載日:2007/11/12
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