戸田市ボランティア・市民活動支援センターホームページ

ホーム > 特集 > 特集No.21 『市民活動が育てる民主主義』


<編集前記>
 皆さんはゴールデンウィークをどう過ごしただろうか。5月の連休は旅行で様々な街を見る経験や憲法施行60年の憲法記念日、教育改革のこどもの日と、戦後の日本を考えるいい機会の祝日もある。
 市民活動やコミュニティの再生をテーマとする私たちにとっても、政治や未来を託す意味でも多角的に取り上げるべき課題の宝庫でもある。いくら考えても、話し合っても尽きることはない。そのやり方についてもいろいろ教えてくれる1週間でもあった。



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マンション自治会での例
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◆考えるきっかけに、知り合いのマンションの自治会でのある話をしよう。マンションで、駐車場の植木が大きく育ち過ぎて日陰で布団が干せない、湿気で迷惑している。枯葉の処分、駐車スペースの増設の必要性から伐採しようという提案が出た。理事会などで何回も審議され、最後の総会でもほぼ決まりかけたとき、1人の入居者が反対を表明した。大木を切ることの是非は、自然破壊が叫ばれる中でまさに正論であり、そのデメリットはエゴに過ぎないというその主張に総会参加者で反論できる人が出ず、たった1人の意見で今度はひっくり返る状況になった。議長をしていた知人は、それでも多くの意見でもあり、現実に日照での被害もあることからとその人と議論になり、時間切れで埒が明かない状況から多数決で決めようとしたそうだ。それに対して、それは議長の横暴だ、少数意見を尊重しないのか、自然破壊を許すのか、いまそれぞれの意見を聞こうじゃないかと詰め寄られ、結果的にはしたり顔の長老が出てきて、感情的なしこりを残すのはまずいから先送りにしようということになったというのである。

◆皆さんは、こうした状況でどうお考えになるだろうか。迷惑を被っている住人。駐車場の空きを待っている人。落ち葉で苦労している管理人。夏の散歩で日陰に助けられている人。緑を楽しんできた人。そんなことはどっちでもいいと感じている人。もう木を守ろうと使命感に燃えてしまったその人。議長として今までの流れで議事を進行して決定させたいと思う知人。さっさと多数決で行けばいいじゃないかと割り切っている人。1人でも納得していないのだからもっと議論をすべきだと思う人。このままでは感情的なしこりが残るから、今回は決定しないで閉会すべきだという人。お任せするから早く終わりたいという人。と、こうした利害のあるなしを含めて様々な意見が対立し、判断もバラバラなのが実際の今日のコミュニティなのだろう。

◆具体的にどのパターンの意見にシンパシィ(共感)を持つだろうか。私自身は、地球温暖化にも大いなる関心を持ち、ボランティアで年に何本かの木を植えたりもするエコロジストを自認しているが、知り合いの苦労話もずっと聞いていたので、現実的な対応の必要性は理解していた。街中の小さな広場の大木がこれから起こす問題も理解できる。しかし、それだけではない。この実例はいろいろ考えさせてくれるのであえて採り上げてみるのもいいのではないかと思う。視点は二つだ。ひとつは理想と現実といった、考え方と言えるかも知れない。もうひとつは多数決といった民主主義の決め方の問題である。

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URL:http://todasimin.net/tokushu/now.html                      【文責: Y】
 
情報掲載日:2007/05/07
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