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ホーム > 環境・みどり全般 > 環境みどりNo.38 ≪鳩の被害について(後編)≫(R03.11.30)

鳩の被害について(後編)

 前編では野鳩の被害について述べましたが、後編では鳩の糞による病気や病原菌について、参考資料を基に述べていきたいと思います。
 野鳥や鳥を触ったら必ず手を洗う。鳥かごやベランダ等の糞はこまめに掃除して清潔を保つようにしましょう。





病原菌や寄生虫、カビによる健康被害

◆サルモレラ食中毒
 集団食中毒の多くがサルモネラ菌によって起こります。この菌はネズミの排泄物によって媒介されるものですが、ハトの約2%がこの菌を保有して、その糞からサルモネラ食中毒が起きています。
◆脳炎
 ハトも脳炎ウイルスを保有することがあり、コガタアカイエカの媒介によって人に感染します。高熱・頭痛・嘔吐があり、2、3日後に意識混濁、けいれん等が起こります。感染した人の20%は、治っても手足の麻痺や知能障害などの後遺症が残ります。
◆アレルギー
 羽毛や乾燥糞末により、喘息発作を伴う重いアレルギー症状を起こすことがあります。また、伝書鳩の飼育者の中には末梢ガス交換組織を侵す肺疾患が発生することがあります。これは、ハトの排泄物中の抗原を吸入することによって引き起こされます。
◆ニューカッスル病
 ハトを含む多くのトリがこの菌を持ち、呼気沫や外部寄生虫の媒介によって発病します。ニワトリのニューカッスル病は、野鳥がウイルスを運ぶためともいわれています。人間に感染しますと急性類粒結膜炎が一般的な症状として知られています。
◆トキソプラズマ症
 トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)という原虫が原因で起こります。妊婦がこの原虫の胎盤感染を受けますと流産し、また出産しても産まれた子供に脳障害を生じることが多い危険な病気です。
◆ヒストプラズマ症
 ヒストプラズマ(Histoplasma capsulatum)というカビの一種により発病し、肺結核に似た症状を起こします。このカビはハトの糞に空気中の胞子が落ち、温度・湿度などの条件がそろうと急に増殖し、これに人間が触れると感染します。
◆寄生虫による健康被害
 鳩の外部寄生虫の中には人体を刺咬するものがあり、人間の生活環境近くに侵入してきた場合、その被害が発生する可能性が十分に考えられます。主要なものはいわゆるダニ類と昆虫類があります。
◆ダニの種類
・トリサシダニ
  全世界の温帯に分布し、家畜、野鳥を吸血するが、人を刺すこともある(皮膚炎等)
・ワクモ
  昼間は鶏舎の壁等に潜伏し、主として夜間鶏を襲う。鳩にも寄生し、人も吸血される
  がこの場合寄生は一過性のものである(セントルイス脳炎を媒介)
・ウモウダニ
  鳥類の羽毛にたかり、羽毛や毛皮のくずを食べて生活
・ヒメダニ
  鳩に寄生し、人を襲う例は少ない
・ヒナイダニ
  鳩の皮肉や、羽毛の中に胞を作って寄生する

 ※本稿は鳩対策センター「鳩の被害について」の資料を引用しています。
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文責:アルパインクラブ戸田(戸田山の会)岩崎 繁夫
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掲載:TOMATOホームページ事務局(校正M.Y/編集S.Y)(2021/11/30)
 
情報掲載日:2021/11/30
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