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ホーム > 障がい者全般 > 障がい者特集No.21「平成29年度≪手話のまち“go-go”3-4≫」(H30.04.27)


 平成29年度、私たちは、「やさしいまちづくり応援助成金交付事業」の助成金で、『手話のまち“go-go”』事業を行った。
 この事業で6つのイベント企画を考えて実施し、全て終えて思うことを、前号に引き続き伝えたいと思う。


3.家族会講演
 平成29年10月21日(土)昼1時半から3時半、参加者30名、どんぐり家族会※1の水村さんによる講演、後援会活動について説明する流れ。
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※1『どんぐり家族会』について
 あらゆる障害の各々に、障害者(児)の親の会がある。
どんぐり家族会は、聴覚障害と知的障害など他の障害を併せもつ「ろう重複障害者」の家族が、重度身体障害者助産施設(現 障害者支援施設)「ふれあいの里・どんぐり」の開所と同時期の平成8年1月に結成した。
 昭和61年、ろう学校の重複学級卒業後の受け皿がなかったので、家族やろう学校の教師等の力で、無認可の小さな作業所「どんぐりの家」を開所。この作業所は通所施設のため、親亡き後の入所施設が欲しいとの声で、「ふれあいの里・どんぐり」が設立されている。
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 私たちは、「ろう重複障害」のことをもっと理解したいとの声を受け、どんぐり家族会の講演会を開催した。水村さんは穏やかな話し方で、じっくりと聞かせてくださっていたが、講演終盤になると、娘さんとの出来事を思い出され、言葉にできなくなった。私たちが想像する以上に胸が締め付けられるような出来事があり、それを一つ一つ乗り越えてきたことが伝わってくる。奮闘したであろう。「障害」は親の責任だと、自分を責め続けたときもあっただろう。落ち込むことや悔やむ日々を送ったであろう。それでも命ある限り、生活していかなければならない・・・。

 参加者は、ただ話を聞くことしかできず、しんみりとしていたところに、「娘は寄り道しながらも目的地へ移動する」、「自宅でどんぐり会報の袋詰め練習をする」などと、娘さんができることを話され、微笑むと、場は優しい雰囲気に包まれた。今日一日を、悲観的にならず、できたことを喜び、笑顔になれれば・・・。こんなことを、水村さんが教えてくださったように思う。
 家族会講演後、※2『どんぐりの家』を読み返したくなった。

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※2『どんぐりの家』について
 山本おさむさんの漫画。前記「どんぐり家族会について」で記載した作業所「どんぐりの家」などの、ろう重複障害の子どもとその子どもを取り巻く人々の実話をもとに描いている作品。
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「どんぐりの家」は、読むたびに感じ方が違う。まだ読んだことがない方には、是非読んでもらいたい。「どんぐりの家」に「ふれあいの里・どんぐり」が描かれている。建設費を用意するため、募金活動に力を注ぎ、なんとか建設目標金額に達し、家族会待望の入所施設が設立された。
 設立後の課題は、孤立させずに維持すること。私たちは、「ふれあいの里・どんぐり」等の埼玉県の聴覚障害者に関する施設運営の後援活動を続けている。中でも、イオン北戸田店の黄色いレシートキャンペーン活動は、多くの関係者に喜ばれている。
 手話を学ぶことは、手話技術を習得するだけではないと教わっている。聴覚障害者の歴史や文化、現状を学ぶことも大切だ。当事者団体や、その家族との交流は、これからも大事にしたい。

4.お菓子作り
 平成29年11月17日(金)夜7時から9時 参加者18名。
 アップルクランブルマフィンを自家製酵母(天然酵母)パン教室Orangerie(オランジュリー)のMIKA先生指導で作る。
 駒込にパン教室をもつMIKA先生は、数年前に戸田市手話講習会の受講経験があり、当時の講師が今回、生徒として参加している。手話学習を通してつながる縁を大切にしていきたいものだ。アップルクランブルマフィンの作業工程は様々で、「切るように混ぜる」「程よいところで火を止める」等、手話学習者が音声言語に惑わされず、手話で状況を伝える学びの場になる。

 次々とやることがあり、MIKA先生の言葉「ここで手を抜かなければ美味しくなります!」を信じて、お話して楽しみながらも作業を進め、焼き菓子専門店にあるような作品が仕上がった。持ち帰り用箱などラッピングもかわいくて、「もったいないから食べられないね〜」と言いつつ、『出来立てよりも1日は置いたほうが美味しいです!』と説明された瞬間、おあずけ状態にガッカリする参加者達の態度の変わりようは面白い。
 アップルクランブルマフィンの表面はクッキー生地でザクザクしているのに、中はしっとりとしていて、リンゴの瑞々しい歯ごたえもあり、美味しかった。他のお菓子も作ってみたい。こうして次を望む気持ちが生まれ、私たちの今後の活動を豊かにしていくのだろう。≪次につづく≫
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【文責:戸田市手話通訳問題研究会 「手話のまち“go-go”プロジェクトメンバー」江島由美】
 障がい者特集No.20 「平成29年度≪手話のまち“go-go”1-2≫」(H30.03.27)
  ☆ https://genki365.net/gnkt01/pub/sheet.php?id=137172
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 掲載:TOMATOホームページ事務局(校正M.Y/編集S.Y)(2018/04/27)
 
情報掲載日:2018/05/01
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