年輪の会

相模原殺傷事件に対する声明文。

 相模原市で誠に痛ましく凄惨な殺人事件がありました。亡くなった被害者の方々に心から哀悼の意を捧げます。また、負傷された方々にお見舞い申し上げます。

 容疑者が措置入院歴があることから、精神障害者への差別、偏見が強まる事を危惧すると共に、全ての精神障害者が此のような危険な思想を持っている訳では無いことを、皆様お分かりと思います。

 政府は再発防止策として、措置入院中から患者一人一人に担当の保健師を付け、病院を訪問したり家族と連絡を取ったりして退院後の生活をフォローする。警察や病院、行政が参加する連絡会議も開かれ、必要に応じて治療を受けられるようにする(兵庫県「継続支援チーム」)。此れに対して、退院後も追跡すると言っても、人権上、際限もなく監視する事は出来ない。管理されることを嫌って、患者本人が医療から遠ざかってしまう可能性もある、今回の特殊ケースをもとに措置入院制度を論議するのは間違いで、先ずは、退院した人がどんな暮らしを送っているのか調査し、どういうケアが必要なのか議論すべきだ(池原毅和弁護士、7/29朝日新聞朝刊より)。

 容疑者は無抵抗な重度の障害者を標的にしていて、この様な非人間的で異常なナチスの優生思想の様な思想は、命の重みは皆が等しいと言う平等論理から大きく逸脱するものです。昨今のヘイトスピーチに見られる様な差別偏見にも、我々は断固反対します。

 報道によれば、容疑者は大麻や脱法ドラッグを使っていたとの事で、大麻自体が凶暴な事件と関係があるかは未知数ですが、薬物に拠って誘発された薬剤誘発性精神疾患である可能性は否定できません。薬物への知識と危険性に対する啓発を、私達自身も行わなければいけません。


                            
                        文責 年輪の会 会長
                                      
                              佐藤 諦吉


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