さいたま市保育課
                               

子どもたちの育ちを支える保育所の食(辻保育園)

 乳幼児期は生涯を支える食行動や食習慣の基盤を形成する重要な時期です。
 食育は健康を意識した食べ方や作り方だけを学ぶのではなく、食べることを通じて人や社会と繋がり、相互理解を深めるためにも大きな力を発揮します。
 さいたま市立辻保育園では、3歳児と4歳児の子どもたちが給食の材料を買い物に行き、野菜の下処理のお手伝いをしました。
 食育の学びは多岐にわたるので面白く、子どもたちは、知ることで、さらに食べる力を高めました。

 「米粉のチヂミ」は子どもたちに大人気です。鶏卵、牛乳、小麦粉を使用しないため食物アレルギーの子どもたちもみんなと一緒に食べられます。
 材料の野菜(玉葱、にんじん、もやし、にら)を買い物に行きました。
「これから買い物に行きます!」
「買うものはみんなが午後のおやつに食べる、米粉のチヂミの材料です!」
「歩いていくので、手をつないで2列に並んでいくけど大丈夫かな?」
「は〜い!!大丈夫で〜す!!」
 園長先生は一番後ろで子どもたちを見守りながら歩いています。
 
 保育園からお店まで子どもたちの足では約30分かかります。
 汗をかきながらも、しっかりと歩きました。
「こんにちは!辻保育園です。野菜を買いにきました。」
「こんにちは!よく歩いて来られたね!おいしい野菜を用意してあります!」
「ありがとうございます!」
 おにいさん、おねえさん組はしっかりと小さなお友だちをサポートしています。
「次は信号だから、とまるんだよ!」
「は〜い!!」
「ただいま!おやつの材料を買ってきたよ!」
「おかえりなさ〜い!はやくおやつを食べたいなぁ…」
 
 先生と一緒に買ってきた材料を確認しました。
「ニラってにおいがつよいね!」
「給食の先生ががおいしく変身してくれます!」
「私たちも何かお手伝いしたい!」
 玉葱の皮むきのお手伝いをしました。
 「薄い皮を剥くのが少しむずかしいね!」
「給食の先生!米粉のチヂミの材料を持ってきました!」
「わぁ!ありがとう!お買いものとお手伝いありがとうね。これからおいしいおやつを作ります!」
 給食室の先生たちは、毎日おいしい給食を安全に作っています。
 食事をする時の挨拶に「いただきます」という言葉があります。
これは食事への感謝の言葉ですが、「食べ物の命」への感謝の意味としても表現されています。
「おいしいね!」
買い物に行ってお手伝いをしたおやつは格別のおいしさだったようです。
  食育は感性・知能・健康に役立つ体験学習です。
食べることだけではなく、五感を刺激し、心を豊かにして、子どもにとっても、大人にとっても楽しく感じてワクワクするような発見がたくさんあります。

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さいたま市 食育・健康なび