さいたま市保育課
                               

生のかつおを使い魚のさばき方を学ぶ。(あおぞらウインクルム保育園)

 〜鰹の観察をし 、命の大切さを知る〜

 初鰹を使った食育を紹介します。あおぞらウインクルム保育園では5月18日に3、4、5歳児を対象に、生の鰹を使い魚のさばき方を学びました。海で釣ったかつおが給食に並ぶまでの流れを五感で感じ取ることができました。かつおの命をいただいていることを実感することにより、市の食育目標の1つである「『まごころに感謝して』食べる」ことに繋げていきます。
 あおぞらウインクルム保育園ではその他にも野菜の栽培やクッキング保育など様々な食育を積極的に取り組んでいます。

 海で泳いでいるかつお。どこにいるのかな?
 竿を使ってかつおを釣ります。
「よいしょ!よいしょ!」
「園長先生がんばれ〜!!」
 かつおが釣れました。
「すごーい!」
「大きい!」
「え?本物の魚だよ!!」
 まず硬いうろこを削いで、頭から包丁を入れます。
「パリパリって音がする!うろこかな?」
「血が出てきた〜!かわいそう」
「かつおの命をいただいているんだよ。みんなの体の栄養になるんだよ。」
 頭をもぎ取るようにすると腹わた(内臓)が取れます。
「ここが心臓、ここが胃袋だよ。胃袋の中にはかつおが食べたいわしが入っているよ。」
 骨にそって包丁を入れて三枚におろし、骨や硬い皮を取ります。
 子どもたちは興味津々。
「魚のおなかにちいさな魚が入っているよ!!!」
「丸のみしているんだね!!」等、感想を子どもたち同士で伝え合う姿がみられました。
 園長先生より、春に採れる鰹は「初鰹(味はさっぱり)」、秋に採れる鰹は「戻り鰹(味は脂たっぷり)」という名称があることや、鰹は鉄分が多いため、血が多く出ると話がありました。
 実際の鰹の解体時に血が多く出ている様子を見て「痛そうだね。」「園長先生が言ってた通り血がたくさん出たね。」と友達同士で話ながら真剣に見学していました。
 スティック状に切ったかつおにしょうゆ、みりん、にんにくで下味をつけ片栗粉をまぶして揚げました。子どもたちは午後のおやつとして食べ、とても美味しいと大好評でした。
 命を頂く大切さを知る良い機会になりました。
 
 
 

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