鳩まめ倶楽部

東大阪一のSTREET・ART

 えっ?水走(みずはい)に・・・
 
 3月中旬、今米にある立体切紙(KIRITTAI)の作家大東守さんのアトリエにお邪魔したときのこと。作品に驚いていると、大東さんからこんな話を聞かされました。
 「水走(みずはい)の高架下に、知り合いの人が描いたすごい絵があるんです。行ってみはったら・・・」

http://www.do-natteruno.com/con_c/c191/c191.html



たしかに! 
 
 早速、とんで行きました。ありました!すごいのが・・・。
 ちょっと日本人ばなれしたコミカルなキャラクターがぎっしり。
 殺風景な場所が、ガラッと明るくなっています
東大阪一のSTREET・ART

 ストリート・アートの字も見えます。「ここだけかな?」と周辺を探すと、高架下の側壁や地下道まで絵がぎっしり描かれています。そのボリュームに圧倒されました!

さっそく取材開始

 ちょうど3月下旬に、絵のお披露目があるというので、大東さんに作者を紹介してもらうことにしました。
 作者の名は、MOT8さん。作風から、外国の方かなと思っていたら・・・。
ストリート・アートの様子を、URLをクリックし動画でごらんください。
 MOT8(モト・エイト)さんの正体は

 本名は、加藤基広(かとうもとひろ)さん(39歳)。アーティストネームは、基弘のモトと、無限に才能が開花するよう、無限大の記号(∞)にあやかった8が由来です。
 石川県生まれの東京下町育ち。自然の中で子ども時代を過ごしました。29歳でイタリアに渡り、フィレンツェ、ミラノで働きながら10年近く絵画活動。
 去年(2011年)3月帰国し、おばあさんの住んでおられたふるさとの東石切に居をえ、東大阪の住民になりました。子どものころよく里帰りしていたので、土地勘はあるようです。



  ここに絵を描くきっかけ
 MOT8さんは、帰国してすぐ、街をカンヴァスに見立て、アートでグレードアップしようという「おおさかカンヴァス推進事業」というのを知りまた。
 MOT8さんと、おおさかカンヴァス推進事業の関係者の方々

MOT8さんは、イタリアで壁画やストリートアートを手がけていました。願ってもないことだったようで、すぐに応募し採用されました。





    秋からコツコツと

 驚いたのは、筆で描いてあることです。しかもほとんど一人で。(驚)
 下書きの線はラフな感じで、その場のインスピレーションでサッと描きあげるそうです。
 といっても、これだけの大仕事なので、MOT8さんは事前に体力づくりをしたようです。

絵にどんな願いが?

 “エネルギー”と題された作品群のキャラクターは、みんなどこかでつながっています。MOT8さんは、「人は皆、一人ではないと感じてほしい。一番のねらいは絵のおもしろさです。見る人を楽しませたいと思って描きました」と、語ってくれました。

水走(みずはい)の現場地図
東大阪に新名所
 
“百聞は一見にしかず” 現場のアートをご覧下さい。殺風景だった場所を楽しいメルヘンの世界に一変させ、アートの力を実感させてくれました。MOT8さん、お疲れさまでした。
 奥さんは、イタリアへ靴作りの修行に出かけていた日本女性です。今後のお二人のご活躍を期待します。


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