協働ステーション中央

【開催報告】10/19 協働講座「協働でビジョンを実現するための事業戦略づくり」第1回

協働ステーション中央では、団体の活動目標や事業の方向性を整理できる事業戦略づくりの方法をお伝えする協働講座を実施しました。講師はNPOサポートセンター代表理事でソーシャルマーケティングを専門として多摩大学で教鞭をとる松本祐一氏。

全3回の連続講座の1回目は、オンラインで事業戦略の考え方を学ぶ講義と各参加者が「戦略の骨格」というフレームワークを使い、自団体の社会的価値について整理しました。

 
   

まずは自己紹介と各団体の紹介、今感じている課題を共有することから始めました。参加者の中には、これから活動をスタートするにあたって事業戦略を立てたい方、数年活動をしてきて今後発展させていきたい方の両方が参加していました。
NPO業界は高齢化しており、初代から代表が変わっていないNPOが6割にのぼっています。新陳代謝や組織の活性化が必要です。また新型コロナの影響で、社会課題が変化したり、優先順位が変わったりしています。「不登校」を例に、「学校に通う」ことの価値観の変化が起きている実情を前に、顧客や当事者、支援団体の存在意義を再定義する必要性を学びました。時代の風を受けつつ、変わるものと変わらないものを見極め、活動や組織の存在意義を更新する“モデルチェンジ”の概念を学びました。モデルチェンジにも2種類あります。
次に、事業戦略づくりの基礎知識を学びました。まずは戦略とは何か。長期的な視点でものごとを達成するための道筋であり、状況変化や情報を得た時に、意思決定や方向性を決めるもの、バラバラなものを統合するものです。
続いて、マーケティングについて、「商品を媒介とした自分たちと顧客の高度な対話」、つまり双方向のコミュニケーションを取り続けることです。社会課題解決の文脈で捉えられる“
ソーシャル・マーケティング”の考え方も学びました。NPOなどの活動は受益者のニーズや課題である顧客価値と促したい新しい価値感や習慣である社会的価値の間にジレンマを抱えています。NPOや市民活動が取り組む特徴として、課題が多様であり、対象者が少なく、ニーズが特殊であること、また新しくて珍しい課題が多く対応する制度がありません。
こうした現状や難しさを捉えつつ、自分たち団体の存在意義や社会的な価値、顧客となる人がどんなニーズを抱えており、団体としてどんな付加価値が提供できるか、自分たちだからこそ提供できる商品は何かを考える9つのフレームワーク「戦略の骨格」を使い、自団体の事業戦略を作成してみました。普段は慌ただしく目の前の事業に取り組んでる参加者のみなさんでしたが、一つ一つ丁寧に考える時間を取ることで頭の整理にもなりました。終了時間間際まで質問やディスカッションが続き、真剣に学び合う機会となりました。
次回までに再度戦略の骨格を考えてくること、解決しようとしている社会課題の変化や関係者のニーズを把握してくることを宿題としました。
前のページへ戻る