協働ステーション中央

【開催報告】企業と協働でママの活躍を仕組みで支える 〜活躍するママを応援し、困っているママを支える取り組み〜十思カフェVol.108

協働ステーション中央では、身近な社会課題やそれを解決する協働事例をテーマとしたトークイベント、十思カフェを開催しています。11月は一般社団法人MOTHERSの小澤あきさんがゲストです。

女性の就業者数は2019 年までの7 年間で約330 万人増加。しかしコロナ影響で2020 年4 月には前月比70 万人減少したといいます。中央区で彼女たちの能力やスキルを活かす取り組みのスキームや企業とのパイプづくりについて、お話を伺いました。

協働ステーション中央とのご縁は、小澤さんがある日突然相談の電話をかけてきてくださったこと。中央区の中でママたちの力でママの支援ができないかと。
小澤さんは中央区在住。3人出産し、家の中で専業主婦として過ごす毎日に、自分には何の社会性もないような喪失感に襲われていたそうです。2011年東日本大震災を経験し、何かできることはと使命感を抱き、ブログで家の中のこと(収納、料理、子育て等)を発信することから始めました。次第に雑誌の紙面への掲載やWebコンテンツのライターをするようになり、家の外とつながったことから自分と同じようなインフルエンサーママの存在に気付きました。一人でできなくても、100人集まれば何かできるはず、とMOTHERSが設立されました。
MOTHERSはママの影響力を生かし、企業の商材をSNSでPR、インフルエンサーママ向けのイベント開催、企業と協働で商品開発、販売等を実施、それらの売り上げの一部を「あしなが育英会」に継続的に寄付し、“ママのチカラでママのチカラになる”ことを体現しています。寄付の取り組みがメディアやSNSで取り上げられることによって、本当にあしなが育英会の支援が必要なママたちに情報が届く。日常のちょっとしたことを愛でること、楽しむことを通じていろんなロールモデルを見せていくことにもMOTHERSの価値を見出していらっしゃるそうです。
小澤さんらしさが伝わるエピソード、2016年の熊本地震で支援をされた時のことです。熊本市長に「東京の小澤です」と突然電話を掛けた。15分の約束を取り付けて、当日朝子どもたちを保育園に預けて急いで空港へ。インフルエンサーママたちの不要な服をオークションで売って得た収益を、義援金として直接届けました。
協働ステーション中央に問合せた時も直球。この素直な行動力こそが小澤さんの魅力であり、活動を前に推し進める原動力です。
参加者は同じママさんや、子育て支援をしている団体、ママたちの影響力を活動に取り入れたい団体など、ママを起点に約15名が集まりました。一人ひとりから自己紹介や質問、感想をシェア。ママという資源を社会でどう生かすといいか、団体を継続させるための企業との協働のコツ、女性に限らず人生の歩み方等。小澤さんの困ったことを地道に打開していく力に共感し、勇気と希望を持った方が多かったようです。
参加者のみなさんもそれぞれのアプローチで継続的にママを取り巻く課題に取り組んでいらっしゃいます。個人や団体単体で取り組むのはもったいない。ママや子育てをテーマにそれぞれの資源を持ち寄って一緒に取り組む兆しが見えました。今日の十思カフェをきっかけに一度課題を共有し合う場を持つことに。
解決したいことを中心に、解決したいと思う人が手を取って、未来を変えていく。十思カフェ発の協働のカタチ、今後の展開に注目です。
◇次回十思カフェ開催のおしらせ
「日本の伝統技術を活かし、ファッションの世界市場に挑戦する
〜技術継承と作り手の自立支援を両立する協働の取り組み〜」

大量生産・大量消費による衣料廃棄やコロナによる実店舗の経営難などの課題に直面するファッション業界。他方で日本のものづくりは、伝統工芸品の生産額が40年前と比べ約1/5にまで落ち込んでいると言われます。世界市場とも密接な関係にあるこの業界で、日本の伝統をどのように伝えられるのか。そこで今回は、地域の伝統技術を活かした服づくりを行うブランド「KUON(クオン)」を手がける藤原さんがゲスト。襤褸(ぼろ)や裂織、刺し子などの技術を持つ団体と協働し、作り手の自立支援にもつなげています。ファッションを手段とした課題解決の仕組みと、企業からみた協働による事業運営のポイントを伺います。
詳細:
http://chuo.genki365.net/news/hp0001/index03020000.html
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