協働ステーション中央

【開催報告】病児に付き添う家族を「食事」で支える協働の取り組み 〜長期入院に伴う課題を病院・企業と解決する〜十思カフェVol.106

協働ステーション中央では、身近な社会課題やそれを解決する協働事例をテーマとしたトークイベント、十思カフェを開催しています。9月はキープ・ママ・スマイリングの光原ゆきさんがゲストです。

入院する子どもは全国で約27.5 万人と言われます。医師や看護師の不足から、泊まり込みで看病する家族は少なくありません。
また、感染症の影響による面会制限など、新たな課題も発生する中、そうした家族の「食事」を支援する事業を展開する当団体にお話を伺いました。

今回は少人数でアットホームな雰囲気の中、はじめに参加者一人ひとりの参加動機をお話していただきました。
医療的ケア児の家族・支援者向けの情報発信を行う団体の方や、病児のきょうだいを支援する団体の方、子どもを支える人をケアするという観点から話を聞きたいという方、類似の活動をしている団体でプロボノ支援の経験がある方、当団体でボランティアをされている方など、「医療」や「付き添い家族」といったテーマに関心を寄せてくださったが多くみられました。
次は、当団体の紹介です。光原さんは二度の出産後、子どもの疾患で付き添い入院を経験。2014年、当団体を立ち上げました。
当時、自身の経験から、子どもをケアする団体は数多くあるものの、子どもを支えるお母さんや家族を支える団体が少ない現状に気づいたそう。子どもが元気になるためには、周りの大人がが笑顔であることが大事だと考たそうです。
一方、入院への付き添いは想像以上に過酷で、食事が十分に取れなかったり、栄養バランスが偏ったりすることも多かったそうです。
そこで、何から活動を始めようか検討していた時、見学したファミリーハウス(入院中の病児に付き添う家族の滞在施設)で食事を作るボランティア活動があることを知ったそう。
それが当団体の「ミールプログラム」(ファミリーハウスで夕食を提供する活動)をスタートするきっかけになったと言います。
さらに、当団体の理事からシェフの紹介をうけ、2015年からはメニュー作りや調理指導もしてもらうようになったのだとか。中高生をボランティアに巻き込むなど活動は広がり、聖路加国際病院へ定期的にお弁当を届ける活動も始まりました。
ただ、手作りのお弁当は衛生面で配布が難しいケースもあることから、企業と連携し、シェフと缶詰を共同開発。2019年11月から佐賀大学病院で配布をスタートしました。
その他にも、多数の企業や病院との協働を展開する当団体。例えば、企業からの食材の寄付や、コーズマーケティングでの連携事例などを紹介いただきました。
特に、各場面でメディアとの連携を意識されており、積極的にプレスリリースを発信されている点も印象的でした。将来的には、付き添い家族への支援がそれぞれの病院や地域で実践されることをめざしつつも、まずは「現状を知ってもらうためにメディアを巻き込む」ことが大切だとおっしゃっていました。
最後に、協働する上で大事な視点をお話いただきました。それは、「当事者意識」と「巻き込む力」だと言います。こちらのwillや団体のめざす姿を伝え続けることが重要で、協働パートナーには協働することが相手ににとってどう良いのか、一緒に活動するとどんな喜びにつながるのかを伝えているそう。

また、2020年には聖路加国際大学大学院小児看護学と連携し、「入院付き添い経験者の実態調査」を実施した当団体。今後も当事者や医療分野とも連携しながら、よりよい支援の在り方を模索していきたいとのことでした。
また、コロナ禍では小児病棟での面会、付き添い制限などもあるなか、家族への負担も増しています。そこで当団体では、長期の付き添い生活に欠かせない食品、生活・衛生用品の詰め合わせ「付き添い生活応援パック」の配布事業も10月より開始しています。

参加者からは、病院・当事者の実情や、政策提言に関してなど、さまざまな質問・意見をいただき、2時間の十思カフェは閉会となりました。
◇次回十思カフェ開催のおしらせ
「企業と協働でママの活躍を仕組みで支える〜活躍するママを応援し、困っているママを支える取り組み」

コロナが女性の就業に大きな影響を与えています。内閣府によると、女性の就業者数は2019 年までの7 年間で約330 万人増加。しかし2020 年4 月には前月比70 万人減少したといいます。
彼女たちの能力やスキルを社会で活かす場をどうつくっていけるのか−−。そこで今回は一般社団法人MOTHER をゲストに迎えます。
当団体は、約250 名のママのスキルや能力を活かし、企業協働で商品を開発・販売。当日はスキームや企業とのパイプづくりについて具体的に伺います。

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<開催概要>

詳細:http://chuo.genki365.net/news/hp0001/index03010000.html

【日 時】11/21(土)10:30 〜 12:30
【会 場】協働ステーション中央
【ゲスト】小澤あきさん(一般社団法人MOTHER 代表理事)
【定 員】15 名(事前申込制、定員になり次第締切)

【お申込】以下(1)から(3)の方法で申込み
(1)申込フォーム http://bit.ly/jcafe-108
(2)電 話:03-3666-4761
(3)E-mail:info@kyodo-station.jp
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