協働ステーション中央

【開催報告】9/12(土)入門講座「アート思考による協働の地域デザイン〜これからの時代の新たな価値の生み出し方〜」

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、健康問題、不景気、社会的孤立など、国内外でさまざまな課題が浮き彫りとなり、解決方法も発想の転換が求められています。先行き不透明なこれからの時代、インクルーシブな地域を協働でどうデザインしていくことが求められるのか―。そこで今回の入門講座では、アーティストが作品を生み出す際の考え方である「アート思考」に着目。NPOライプツィヒ「日本の家」共同創設者の大谷さんと、VS?collectiveメンバーの岩谷さんを講師に、国籍・文化・世代などを超えた関わり合いを地域に生み出す国内外の取組事例プロセスを紹介しながら、アート思考とは何か、各主体が抱える考えや課題感を地域の価値とどう結びつけたら課題解決のための新たな価値(事業)を創り出せるのか。協働の視点からその手法を探りました。

前半は講義として、アート思考で様々なコミュニティと協働する事例から、アート思考の概念や考え方、地域の価値とかけ合わせた新しい事業価値の生み出し方、地域にもたらす効果を学びました。
▼ドイツでの事例
大谷さんからは、仲間とドイツ・ライプツィッヒで創設した「日本の家」について紹介いただきました。
自身のネットワークを通じて人々を活動に巻き込むことで、地元の人々がつながっていく。
普段から市民同士がネットワークを持てば、いざという時に各自が動き様々な社会課題を解決し得る。
といったお話がありました。
▼国内外のアート思考実践事例
岩谷さんは、国内外のジャンルを横断した実践例について、そのプロセスに注目することで、設定されたゴールから逆算する思考からは決してうまれないダイナミズムと当事者性のワクワク感を見いだす方法をつぎつぎと紹介してくださいました。
後半のワークショップでは、参加者の普段の活動やコミュニティにおける悩みなどから、限られた資源の中で如何に自由な発想で工夫をするか?という実践知としてのアート思考と、それらを地域で活用するネットワークといったことをキーワードに、対話を深めていきました。
参加者からは、様々な意見があがりました。

●地域密着のコミュニティスペースに公園を使いたいと思っても、「この公園はこう使うものだ」というデザインがされていると自由な使い方ができない。
●行政と市民が状況に応じて手を取り合い、今ある使い方にこだわらず市民の使ってみよう!やってみよう!という気持ちを引き出すことが重要ではないか。
●そのためには、お互いに歩み寄ろうと思えるかどうかが大事で、ライプツィッヒの事例のように「行政が財政的に困った状況になる」といった既存の考え方では立ち行かなくなった時に、協働の方向に進みやすいのかもしれない。そういう意味ではコロナ禍は、アート思考を発揮するチャンスではないか。
●多文化共生社会では「お互いにケンカができるかどうか」が「仲良くなれるかどうか」につながっていると思う。
●自由にしようとすると、必ずそのことに対して反対・不寛容な意見が出てくる。それらに対し、しっかりと話を聞き「どんな人なのか」「なぜそうした意見を持つのか」など、時間はかかるが、情報を集め気づきを得ることが理解につながる。
●そうすれば不寛容だった人も地域のネットワークに取り入れられていく。なので私たちは日頃から自身を開示しておく必要がある。
当日は登録団体「絵楽」のグラフィックレコーダーにボランティアで参加。講義や対話をさまざまなパターンでレコーディングしていただきました。
10月は『協働講座:真の協働を阻む組織文化の違いの乗り越え方』を開催します。

今回の対話の中にもありましたが、社会課題が複雑化・深刻化するなかで、異なる組織と協働による解決に向かう期待は高まっています。そのために必要な力を学びませんか。
みなさまのご参加お待ちしております!
http://chuo.genki365.net/news/hp0001/index02960000.html
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