協働ステーション中央

【開催報告】校庭を地域に開いたNPO・行政に聞く 自治体協働実現のための制度活用のコツ〜十思カフェVol.104

協働ステーション中央では、地域の方々と身近な社会課題について考え、交流する十思カフェを毎月開催。今月は協働を実現するための制度活用をテーマに、中央区の協働事業提案制度を活用し、校庭開放事業を実践してきた中央区地域スポーツクラブ大江戸月島・事務局長の矢子達哉さんをゲストに迎えました。後半はこの事業を担当した行政職員も交えたクロストークも実施。参加者の皆さんは、その場でしか聞けない団体と行政とのリアルなやり取りに真剣に聞き入っている様子でした。

まずは矢子さんによる団体紹介。当団体は、学校の校庭や体育館を活用し、スポーツを通じて区民の交流を促すアクティビティを提供。スポーツでまちづくりめざす「地域スポーツクラブ」を設立しました。区との協働事業も複数行ってきました。「行政も協働するのに不安がある。自団体がしたいことだけを提案しても信頼してくれない」。行政側のニーズにマッチする事業を提案すること、腹を割って話し信頼関係を築くことが大切だと話していました。
採択された提案事例も紹介してくれました。1つは「子育て世代支援事業」。子どもと親がともに体を動かす時間がない課題を解決することが目的。区内小学校やスポーツセンターを使った有名サッカー選手による出前指導プログラムを紹介してくれました。事業を行う上での団体と担当部局の役割分担、成果と課題についてのお話も。「同じ目的に向かって互いの強みを活かすことが重要」と矢子さんは言います。

2つめは「校庭開放事業」。子どもの遊び場が少ない・校庭開放利用率が低いという課題を解決する事業として提案されたそう。小学校の校庭を開放しスポーツと遊びを組み合わせたプログラムを展開。子どもたちが全力で遊べる場を提供しました。特に評判が良かったのが「水鉄砲」。大人も一緒に盛り上がり、親同士のつながりが広がるきっかけになったといいます。この事業により校庭開放は活性化。現在は区との業務委託契約へと移行し、他校での導入の兆しが見えてきたそうです
お話の後は、いよいよクロストーク。矢子さんに加え、校庭開放事業をともに行ってきた行政の担当部局の職員、担当部局をフォローした地域振興課の職員の方々とクロストークを行い、協働事業の相談から事業構築シートの作成、シート提出先の地域振興課との協議、その後の担当部局との協議といたプロセスごとに、団体と行政、それぞれの立場からお話していただきました。立場の異なる人たちが「事業構築シート」をどのような視点で見ているのか、どのような資料を見るとよいのかなど、日頃聞けない話も聞くことができました。
終盤では、それぞれの立場から提案時に気をつける点についての話がありました。「自分たちのしたいことを提案するのではなく、地域課題を理解し行政の求めることに寄り添った提案が重要」(矢子さん)。「地域のためにという気持ちは行政も一緒。でも行政は団体のようにきめ細かな点にはなかなか気づけない。そこに着眼し、喜びを感じてもらえるような提案をしてほしい」(担当部局)。「調整の過程では立場の違いや分かり合えないこともあるとは思うが、分かり合えなさを前提に懲りずに相談してほしい」(地域振興課)と、三者それぞれに思いを語ってくれました。
中央区協働事業提案制度の説明会を兼ねた今回の十思カフェ。最後の質問タイムでは、終了時間が過ぎてしまうほど盛り上がり、関心の高さがうかがえました。

中央区協働事業提案制度は、4月30日(木)締切。事業構築シートの作成、提案が必要です。まずは協働ステーション中央にご相談ください!

事業構築シートのダウンロードはこちらから
http://chuo.genki365.net/contents/hp0006/index00030000.html

お話にもありましたが、行政の課題を把握した上での提案が必要。「中央区基本計画」「中央区行政評価制度」をぜひ参考にしてください。

▼中央区基本計画
https://www.city.chuo.lg.jp/smph/kusei/kihonkosokihonkeikaku/kihonkeikaku2018.html▼中央区行政評価制度
https://www.city.chuo.lg.jp/smph/kusei/gyoseihyoka/gyoseihyoka/index.html


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