協働ステーション中央

【開催報告】行政と連携・協働で在日外国人を保健医療サービスにつなぐ 十思カフェVol.102

身近な社会課題やそれを解決する協働事例について考える、月1回の交流イベント「十思カフェ」。今月は認定NPO法人シェア=国際保健協力市民の会の廣野富美子さんをゲストに、在日外国人支援と保健医療サービスをテーマにお話いただきました。東京都と連携した医療通訳者の派遣事業や、母子保健分野における地域の保健医療従事者との連携事例から、在日外国人支援の在り方を考えました。

まずは各グループ5〜6名で自己紹介を兼ねたアイスブレイクから。当日は30名以上の参加があり、参加目的や活動について話すことで場の雰囲気があたたかくなりました。続いてはゲストの活動紹介へ。ここではカンボジアでの子どもの栄養改善プロジェクトや東ティモールでの保健教育推進プロジェクトのお話をしていただきました。すべての人が心身ともに健康に暮らせる社会をめざし、保健医療支援活動を行っています。
次に在日外国人に関する現状のお話へ。日本人の働き手不足から外国人労働者の受け入れが近年増加していますが、中には危険が伴うものや、体力的にも厳しい労働環境下にある人もいるといいます。体調を崩した時にも、言葉の壁や病気に関する知識の不足、相談相手がいないなどの理由から、受診の遅れにつながるケースもあるとのこと。病院側も言葉が通じない不安から消極的な対応になり、患者の重症化につながるリスクもあるのだとか。
そこで当団体では、在日外国人が安心して保健医療サービスを受けられるよう、東京都からの委託により、外国人結核患者に対する治療服薬支援員(通訳)派遣・育成事業を行っています。本事業では、保健師からの依頼に基づいて支援員(通訳)を派遣し、面会・同行支援を実施。支援員(通訳)は、保健師の役割・病状や公費負担の説明など外国人結核患者とのコミュニケーションをサポートすることで、患者が安心・納得して治療できるよう信頼関係をつくります。4言語からスタートしたこの活動も、現在は16言語に対応。中国語やネパール語のニーズが多く、近年ではモンゴル語も支援件数が増えているといいます。
さらに、在日外国人の保健医療サービスのアクセス向上においては、保健師との連携が重要だと廣野さんはいいます。ケースの複雑化に伴い、保健師と支援者が連携し、患者の権利を守るための様々な知識や情報を提供することが求められているとのこと。また、現在では翻訳アプリやビデオ通訳なども普及していますが、対面だからこそきめ細やかな支援ができるメリットもあるそうです。
最後に、杉並区を中心とするネパール人コミュニティを対象とした、母子保健サービスのアクセス向上に関する取り組み事例を紹介。母子保健サービスを周知するための資料作成などのほか、日本の母子保健サービスの情報を広め、サービスへのアクセスを支えられるような"女性普及員(保健ボランティア)"の育成にも注力しています。

その後の質問タイムでは終了時間ギリギリまで質問が止むことなく、このテーマの関心の高さがうかがえるイベントとなりました。

★認定NPO法人シェア=国際保健協力市民の会のWEBサイト
https://share.or.jp/index.html
★次回の十思カフェ(Vol.103)
移動困難者を地域で支える 〜 NPO が自治会や行政・事業者とつくる都市部の外出支援の仕組み〜

【日 時】1月28日(火)19:00 〜 21:00
【会 場】協働ステーション中央
【ゲスト】 清水 弘子さん
(認定NPO 法人かながわ福祉移動サービスネットワーク理事長)

【お申込】以下の方法で申込み
(1)申込フォーム http://bit.ly/jcafe-103
(2)電 話:03-3666-4761
(3)E-mail:info@kyodo-station.jp

詳細:
http://chuo.genki365.net/news/hp0001/index02280000.html

ぜひお越しください!
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