協働ステーション中央

【開催報告】まちの課題解決アイディア発表会

協働ステーション中央では、2019年12月15日に「まちの課題解決アイディア発表会」を行いました。地域や社会の課題解決に取り組む団体が事業アイディアを発表、講評者・参加者からのアドバイスをもらい、連携や協働のきっかけをつくるイベントです。
講評は、NPOサポートセンター代表理事・松本祐一氏、株式会社福水戸家代表取締役社長・磯部一郎氏、協働ステーション中央統括責任者・杉原志保の3名が担当。8団体による発表から、新たな可能性が生まれる場となりました。

 
   

発表に先立ち、松本氏より「課題解決型事業のつくり方と協創を生み出す条件」というテーマの講義がありました。事業づくりとその後の展開・継続を見据えた視点からいくつかの事例を取り入れた内容です。

松本氏の講義では、はじめに参加者への問いかけがありました。この問いかけに答える形で話が進みます。「顧客の課題や要望を理解しているか?」という問いでは、あるNPOの事業を紹介しながら、ステークホルダーや本当の顧客は誰なのか、真に提供できる商品は何なのかを考えました。タテの構造から見えてくる本質的な課題を発見し、顧客のニーズと提供する価値のズレを認識することで、相手の立場に立った商品やサービスを提供できるといいます。
また、サグラダ・ファミリアを例に、活動が未完成なことはかえって魅力になるというお話も。実現したい未来は常に進化するので、活動はいつまでも完成しないとのこと。人をひきつける事業は、未完成、動いていること、オープンアクセス、物語がある、シンプル、余白があるなどの条件があるということを様々な事例から解説してもらいました。誰も自分たちの活動を知らないということを自覚する謙虚な姿勢が、課題解決事業に必要な協創を生み、価値提供へとつながるというお話で講義を締めくくりました。
次に、前後半4団体ずつに分けて発表し、ゲストから講評をもらうアイディア発表へと移ります。

前半の発表団体は次の通り。

NPO法人エンリッチ。年間3万人を超える孤独死の問題に対し、LINEを使った単身者への見守り・つながりサービスを展開します。

NPO法人日本タンゴセラピー協会。アルゼンチンタンゴの音楽とふれあいを通して人のつながりを作り、地域・多世代交流を促進します。

ケムラン〜屋内完全禁煙の美味しいお店を応援する会〜。市民参加で屋内完全禁煙の飲食店をウェブサイトやSNSで紹介、受動喫煙の問題改善や解決、健康増進をめざしています。

ぁ崙┐加戮譽璽蹇」アプリ開発チーム。災害時に要救助者と支援者と結ぶ互助システムのアプリを企画。いざという時の逃げ遅れを防ぐことをめざします。
前半と後半の間の休憩中にも、参加者同士で交流がありたくさんのつながりが生まれていました。
続いて後半の発表団体は以下の通り。

NPO法人トッピングイースト。音楽とアートで大胆な公共空間の使い方を提案。自治体との連携で墨田川流域の地域活性化をめざします。

hostel DEN。訪日外国人が多く訪れる当施設では、地域と旅行者の新たな出会いを創出する「まち歩き」で日本橋の活性化に取り組みます。

NPO法人WRO JAPAN。未来の科学者・技術者育成を目標にプログラミング教室などを展開、地域での指導者育成もめざします。

┛貳娘卉痛/容本ウォーキングサッカー協会。歩きながらできるサッカーを学校教育にも導入。子どもの運動不足解消や地域のコミュニケーション促進に寄与します。
各発表に対し、講評者からは事業を地域で展開するうえでのポイントや、事業を顧客や受益者により訴求するために必要な視点など、様々なアドバイスがありました。

また、参加者からも自身の活動や地域の現状などを踏まえた意見が挙がっていました。
発表、講評を終えると、交流会へ。発表団体と一緒に事業をしたいという参加者にはその場で協ステのスタッフがコーディネートをしたり、同じ分野の活動をする参加者同士がつながったりしていました。
中央区の在住・在勤の方だけでなく区外からの参加者も多く、NPO/企業/町会・自治会など様々なセクターで活動するアクティブな方々が集まることで、“協働”のきっかけを作るイベントとなりました。
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