協働ステーション中央

【開催報告】専門講座「事業づくりに活かすための調査法〜社会や当事者のニーズの掘り起こし方を実践的に学ぶ〜」第2回(2019/10/24)

協働ステーション中央では、地域や社会の課題解決に取り組む方を対象に社会や当事者のニーズを掘り起こす「事業づくりに活かすための調査法」を学ぶ連続講座の2回目を開催。今回も(株)ジャパン・マーケティング・エージェンシーの牛堂雅文さんがゲスト。前回は調査の全体像を学び、今回はインタビューにフォーカスして設計、質問項目の作成の仕方を学びました。参加者のスマートフォンのカメラでインタビューする姿を撮影し、話し方や癖などをフィードバックするユニークなワークも行いました。

最初に前回のおさらいを簡単にした後、インタビューとアンケートの活用法についてNPOなどで比較的有効と思われるものを中心に紹介していただきました。顧客情報を把握する手段として活用する方法や、自団体の魅力を伝えるためのキャッチコピー作成のため、あるいは新サービスのアイデアを試すための活用など、様々な問題点の改善に対するニーズに応える内容でした。参加者の皆さんは、ご自身の課題と照らし合わせながら真剣に耳を傾けていました。
次に、前回も取り上げたアンケートとインタビューの使い分けの話をしつつ、インタビューの隠れた本質のお話へ。インタビューは定性調査であり顧客の気持ちやニーズに気づき、仮説を増強するためのもの。そのためには「自分を知ることが大切で、それをせず人を知るのはミスリードの始まり」だと牛堂さん。自分がどう感じたかという主観的なモノの見方をするインタビューの本質は、自分という鏡に対象者を写すことだといいます。
ここで参加者同士ペアになり、お互いに自身の団体説明や参加目的などを共有しました。この自己紹介は、その後行われたインタビューの実践ワークをするためのウォーミングアップ。その後、様々なインタビューの手法を紹介。1対1で向き合うインタビュー方法は「デプスインタビュー」と呼ばれ、では、対象者の価値観、ライフスタイル、購買プロセスなどを掘り下げてヒアリングすることで深く話を聞くことができ、発言録に残らない対象者の様子がダイレクトにわかるといいます。
ここからは実際にインタビューをするための設計やテクニックの話へ。設計の基本としては、調査目的・ターゲットの設定を行い、仮説をもとに聴取する項目を作成。対象設定は年代や性別などの対比できる層を意識しながら決めると良いとのこと。ここまでの話をもとに実際にインタビューフローを作成するワークを行いました。参加者の皆さんには、あらかじめ用意しておいた仮想団体の課題を使い、インタビューの目的、対象者、場所と時間、具体的な内容を考えてもらいました。
考えてもらったインタビューフローを実践する前に、インタビューに役立つテクニックを教えてもらいました。次にこのテクニックをアウトプットする実践的なワークを実施。ペアになってお互いをスマートフォンのカメラで撮影し、自身のインタビュー姿を見返して相手からフィードバックをもらいました。姿勢や動きの癖、話す速さや声の大きさなど、普段自分では気づかないことも動画を見ることで客観視できます。
最後は、インタビュー結果の分析について。インタビュー直後は身振り手振りなどを含めた言語にならない「ノンバーバル(非言語)情報」が心に残っているので、その時の所感をメモすることが大切とのこと。そして、分析の視点として、仮説があたっていたかどうか、意外な発見があったか、項目別・個人別にまとめての俯瞰が大事、という牛堂さんのお話で今回の講座を締めくくりました。
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