協働ステーション中央

【開催報告】専門講座「事業づくりに活かすための調査法〜社会や当事者のニーズの掘り起こし方を実践的に学ぶ〜」第1回(2019/10/15)

協働ステーション中央では、地域や社会の課題解決に取り組む方を対象に、社会や当事者のニーズを掘り起こす「事業づくりに活かすための調査法」を学ぶ3回連続の専門講座を開催。(株)ジャパン・マーケティング・エージェンシーの牛堂雅文さんをゲストに、第1回目となる今回は「調査方法の基礎」について解説していただきました。なぜ調査が必要なのかという話から具体的な調査方法まで、参加者の皆さんでワークを行い、実践的に学べる講座となりました。

 
   

始めに、全3回にわたる本講座の狙いについて参加者と共有。アンケートとインタビューのノウハウを身につけ、それをもとにPDCAをまわせる土台作りができるようにします。次に、マーケティング・リサーチとは何かというお話へ。これまでのリサーチ事例を紹介しながら、インタビュー風景などを交え“顧客視点”の重要性についてお話いただきました。ここで大切なのは不特定多数を対象としたアンケートより、少数を対象にしたインタビューから調査を開始したほうが、試行錯誤しやすく発見も多いということ。インタビューからニーズの仮説を補強し、それを反映したアンケートで数値化されたものを検証するのがセオリーだといいます。
ここまで話が進んだところで、牛堂さんから自己紹介がありました。その後アイスブレイクを兼ねたワークを行い、参加者同士で自身や自団体の課題や参加理由について考えをシェア。そこで出された自身の課題を当てはめながら、顧客視点について考えました。提供側視点と顧客視点の違いや、顧客視点を持つためのコツについてのお話が。提供側の事情で考えを止めてしまうのではなく、顧客の気持ちや困りごとに目を向けることが大切とのことでした。想像力を働かせて「仮説」を立てる例として、「カスタマージャーニー」(顧客の旅)という手法をご紹介いただきました。
そして次の話題は「高速PDCA」。そもそも自分の思っているペルソナや顧客の考えは仮説であり、そこにズレが生じることがあるので、それをいち早く修正をするにはPDCAを高速で回すのが大切とのこと。ポイントは事業のアイデアを小さく早く試すことと正しい顧客の選定。アイデアを試す顧客を選んで、顧客になり得そうになければ変更するといった、小さな失敗を早めに経験しておくことで、その後の改善にも良い影響があるといいます。
リサーチの役割は、顧客の声を可視化・客観化することで、反応を具体化できることに加え、他者と共有ができるメリットもあるといいます。ここでリサーチに欠かすことができない、アンケート(定量調査)とインタビュー(定性調査)の使い分けについてのお話も。アンケートでは、具体的な数値が明らかになるので仮説検証に役立ち、インタビューは生の意見を聞け、実情・感情を知ることで、仮説を増強するのに有効とのこと。それぞれの特徴を理解したうえで効果的なリサーチを心がけてほしいとのことでした。
次は、実際に参加者の皆さんの課題に当てはめた「目的と課題の整理」ワークに取り組みました。まずは、目的と課題を設定し、課題を要素分解しました。例として「MECE」(ミーシー)という、もれやダブりがない状態をつくり出し、大きな見落としをなくす手法の紹介も。ワーク中は皆さん真剣にご自身の課題と向き合っていました。最後に、インタビュアーは自分というものさしで物事を見る、主観的な行為であるため、自分を知ることでより正確に対象の考えを理解ができるということが定性調査の本質であるというお話がありました。次回は10/24開催。定性調査としてインタビューの具体的な実施方法を学びます。
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