協働ステーション中央

【開催報告】10/17(火)十思カフェvol.76「「学校に行きたくない」に隠された本当の気持ち〜子どもの逃げ場を残せる大人の接し方〜」

第76回目の十思カフェは、創立33周年のフリースクール東京シューレの理事長、奥地圭子さんをお招きして、不登校の子どもの気持ちや大人の接し方についてお話を伺いました。

以前奥地さんのお子さんが不登校となったとき、奥地さんは「子どもを学校に戻すために、不登校を早く治さなければいけない。」と考えていたそうです。
日本の社会や私たちも、「子どもは皆学校に行かなければならない」ということを当たり前のように考えています。
しかし、学校が苦しいと感じる子どもは確実にいるのだと奥地さんは強調します。どの子どもにも一律に施されるカリキュラムがある一方で、子どもたちそれぞれの学び方やペースがあります。お話の中では、学ぶことは子どもの権利であり、学ぶ環境を用意し子どもの権利を保障することが国の義務であるということを確認しました。
では子どもの気持ちを尊重し、学校から逃れても安心できる場を用意するにはどうすればいいのでしょうか。
不登校は「治す」のではなくて「受け止める」のだと奥地さんは伝えます。
周りの大人が、子どもの「学校は行くべきもの」という義務感を解きほぐし、学校復帰がゴールだと決めつけないこと。子どもが休み、考え、自分で自分の道を選ぶまで、子どもを信じて受け止めることが大事なのです。
今もフリースクール・ホームエデュケーションなど、多様な学びの場は増え続け、国もそうした場所での学びを保障しようと動きはじめています。
子どもの不登校に直面した際、初めは誰もが大きな不安を抱え、すぐに何とかしようと思うのは当然のことです。しかしそこで焦らず、立ち止まって不登校を受けとめようという空気が、今回の十思カフェから生まれたのではないでしょうか。
この空気をそれぞれの場所に持ち帰り、子どもはもちろんのこと他の立場の方とも共有し、困ったことがあれば今回の参加者同士で情報を交換する。そうした輪が少しずつ大きくなることで、不登校に対して正しい認識を持つ人が社会に増えていくと良いですね。
不登校や子どもたちの多様な生き方を受け止める輪が、各地で、そしてここ中央区でより多く生まれることを願います。
今回も、参加者の方が「グラフィック・レコーディング」という手法を用いて奥地さんのお話を可視化してくださいました。
奥地さんが理事長をつとめるフリースクール、東京シューレを卒業されたOB/OGの100人インタビューがWEBサイトに公開されています。こちらもご覧になってみて下さい。
http://archive.tokyoshure.jp/30th100/
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