社会教育課

あさひかわオープンカレッジ

旭川ウェルビーイング・コンソーシアム・旭川市教育委員会共催「あさひかわオープンカレッジ」の第2回を平成30年9月22日(土)に旭川市まちなか市民プラザで開催しました。
今年の「あさひかわオープンカレッジ」は「これからの旭川供廚鬟董璽泙烹昂遒ら11月の間に6回開催し,5大学1高専の先生方からお話をしていただきます。

第2回
講座:“不登校12万人”をどう捉えるか
講師: 旭川大学短期大学部 助教 佐々木 千夏

 
   

第2回目は,小・中学校の不登校児童生徒とその家族をテーマにした講座でした。
 不登校児童生徒数は,平成10年に12万人を超え,その後,全児童生徒数は減少し続けているにもかかわらず,毎年12万人を超える状況となっています。12万人のうち4万人が中学3年生で,不登校のまま義務教育を終え,その後の進路選択をすることになります。

 
 不登校という“つまずき”は本人ばかりでなく,その家族にとってもその後に問題を残す可能性があります。1980年代頃から,不登校の子どもをもつ親主体の親自身のためのサポート団体である「親の会」が全国各地で相次いで設立され,親たちにとっての精神的支え・情報源となりました。また,この頃から,「不登校は病気や甘え」といった不登校を家族病理とみなす社会動向に対し,「学校に行かないで生きる生き方もある」との肯定的な不登校解釈がうまれました。
 
 実際に不登校を経験した家族の事例紹介がありました。様々な家族に聴き取りを行った結果,次のことが判りました。
・親たちは,「子どもが生きていさえすればいい」と楽観的であったり,自分たちが亡き後は「知らない」と放棄的でもあり,思考停止とも言える状態にあること
・不登校に付随する,学業の遅れ,進路選択上の不利益にかかわる問題が存在しており,本人ばかりでなく親もまた「その後」に向き合わなければならない現実。引き続き子どもをサポートする役目を果たし,時には親が支援を必要としていること
 不登校支援として,通信制,単位制など高等学校の多様化や地域若者サポートステーションといった支援機関はあるものの,現行の支援では,子どもの進路選択を見据えたものとしては十分とはいえません。また,不登校経験者をもっとも近くで支え続ける親のニーズを明らかにし,社会的支援の可能性を探る必要もあります。そのためには,現行の学校のシステムを不登校が発生しないよう改善するとともに,不登校の児童生徒等を受け容れるシステムづくりが必要ということでした。
 
 
 
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