社会教育課

あさひかわオープンカレッジ

旭川ウェルビーイング・コンソーシアム・旭川市教育委員会共催「あさひかわオープンカレッジ」の第1回が平成28年10月1日(土)に旭川市まちなか市民プラザで開催されました。
今年の「あさひかわオープンカレッジ」は「旭川のちから」をテーマに10月から11月の間に6回開催し,旭川市内の5大学1高専の先生方からお話をしていただきます。

第1回
講座:「私たち」と「あなたたち」をつなぐ言葉
    −−北海道の近代文学・入門編
講師:北海道教育大学 准教授 村田裕和

 
   

第1回目の講師は,北海道教育大学 村田 裕和先生が務められました。
今回は20名の受講生が村田先生の講義に聞き入っていました。


講義内容は「『私たち」と『あなたたち』をつなぐ言葉−−北海道の近代文学・入門編」です。

講義では,
中野 重治 「北海道の作家たち」
有島 武郎 「カインの末裔」
小林多喜二 「蟹工船」
小熊 秀雄 「飛ぶ橇」
これらを題材とし,北海道の近代文学では「なぜ人々は相互扶助,協同ができないのか」と問題提起をしていることを学びました。
また,「北緯五十度詩集」から更科源蔵「コタンの学校」を取り上げ,先生と生徒の日常的なやり取りの中から,先生が生徒のすべてを背負ってあげることはできず,必要なときに手をさしのべ「助け合う姿」が描かれている例を挙げていただきました。
北海道の近代文学は,「私たち」と「あなたたち」のような交わることのない関係をつなぐのは,さまざまな「連帯」や「協同」であることを示唆しています。
また,作家中野重治は,北海道の文学には「人の人たる道を実行上つらぬくという態度」があると書いています。
これは,法律などにあてはまるかどうかを生き方の基準に据えるのではなく,目の前にいる人や目の前の自然を大切にし,それらと真摯に向き合う態度のことをいうのだろうと解説いただきました。


今回の講義によって,誰もが知る文学作品に対し理解が深まり新しい作品のように感じるとともに,北海道の近代文学を振り返りながら「協同」することを大切にした人たちの言葉を味わうことができました。

●次回は,「コンピュータの中の立体〜作る,取り出す,入り込む」と題し,
平成28年10月15日(土)
午後1時からフィール旭川7階
シニア大学講座室で開催します。
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