足立区演劇連盟

6月4日に西新井文化ホールで狂言錬成会を行いました。
錬成会ですから、本番ではありませんが、ご来場のお客様はかなり喜んでくださいました。
本当にありがとうございます。

今回の始まりは「いそがしや、いそがしや!」と指導する山下光治と山下芳子が登場し、漫才のようなトークでお客様にリラックスしていただきます。

どうですか、この真剣な表情は!狂言の舞を 小舞(こまい)と言います。「盃」(さかずき)という曲です。
錬成会ですので、全員ゆかたに袴という出で立ちです。清々していいでしょ!
狂言の初めは、「柿山伏」(かきやまぶし) 
修行帰りでお腹の空いた山伏が柿の木に登り、柿を食べていると・・・
柿畑の主人が来ると、空から柿の種が降って来る!?
プププププ〜〜!
山伏は「この梢にかくりょう(かくれよう)」と言って、鬘桶(かずらおけ)の上に座って(これが大変!)扇を開きます。
畑主にカラス、サル、そしてトンビの真似までさせられて困り果てた山伏は、挙句の果てに「トビは飛ぶものじゃ」と言われて、木から飛び降りてしまった。
「あいたあいた、あいた!」
しかし、ここからが山伏のすごい所。なんですよ〜〜。
「いろは」おなじみの狂言です。初心者はここからお稽古をいたします。今回初めての人と、先輩と。お父さんの役です。全てが緊張してしまいます。
一人づつ先輩がついて、4人で演じる「いろは」も面白いモノでした。
「おのれ、頭を張ろうぞよ!」
「おのれ、頭を張ろうぞよ!」 
子どもに引き回されるお父さん!
「いいやあ〜〜!いいやあ〜〜!おのれがような奴は、ま、こうしておいたが良い!」
「しびり」です。太郎冠者が仮病を使いお使いに行くのを嫌がります。仮病だとわかったご主人は一計を案じます・・・2人しか登場しない、狂言の楽しさが一杯のお話。

この場面はお話の始まりの 名乗り です。狂言の決まり文句(?)「これは このあたりに 住まい致すものでござる」とご主人様が名乗ります。
足がしびれて動けない!と騒ぐ太郎冠者に、おまじないをするご主人様。
「しびり〜〜、なおれ!」と床の塵をおでこにすりつけます!
リレー狂言です。ご主人様がチェンジしました。 太郎冠者のうそにきずいたご主人様は、太郎冠者に聞こえるようにうそを言います。
「なになに、おじさんが御馳走してくれるって!でも太郎冠者は歩けないから、次郎冠者を連れて行こうか。」
狂言の舞を「小舞」(こまい)と言います。能の舞に比べるとかわいい舞です。
「宇治の晒」(うじのさらし)を舞います。いろは会の面々。
「釣ったところが、面白いとの〜〜」とカッコよく舞わなければなりません。謡の声がセリフの元であり、舞の動きが動作の基本です。
何はなくとも、謡と舞が大事です。 
男甲「今日は(こんにった)天気もようござるによって、野遊山(のゆさん)に出う(じょう)と存ずる。」

文字のままです。散歩に行こうと友人の男乙を誘いしばらく行くと、田んぼにかかしが立ち、「鳴子」という鳥おどしを見つける。
乙は「鳴子」ではない、「遣子」だという。言い合いの末、刀を賭けて白黒つけようとする。
しまいに喧嘩になるが、茶屋が「奪い合う(ばいおう)物は中から取る、とはもうさぬか」と言い、二人の刀を持って行ってしまう。

「清水」は、太郎冠者3人、主2人という世にも不思議な「リレー狂言」で演じました。最初の太郎冠者は、ご主人様に清水と言うところへ行き、水を汲んでこいと命じられますが、たびたび行くのではかなわんと思い、鬼が出た!とうそをつきます。
ご主人様は、鬼に投げつけたという大事な桶を捜しに行こうとします。太郎冠者は必死で止めますが、「おのれが何を知って。そこをのけ。のきおれいやい!」と強気です。
昼の部のご挨拶です。狂言の稽古は人数が多いのと、金曜日なので2部に分けて行っています。
夜の部 狂言小舞「盃」 夜は年齢差70才?に近い組み合わせもあるのです。舞は誰も一番真剣になりますね。
狂言「しびり」 
ご主人様に「持病のしびりが起こって一足もひかれませぬ」とうそをついた太郎冠者は、おまじないとしておでこにゴミを着けられ「いや、きたないきたない!」と大騒ぎ。
狂言「柿山伏」 
お腹の空いた山伏は柿畑の柿の木によじ登り、「あむあむあむ、さてもさても美味い柿じゃ。あむあむあむ」
畑主が見回りに来て、「これはいかなこと!」さあ、どうする?
畑主のトンチに乗せられた山伏(リレーしました)は、木から飛び降り「あいたあいた!」でも山伏も負けていない。呪文を唱えて畑主を引きもどす。
「そちの家へ連れていんで看病をせい!」といばっておんぶさせるが・・・
「金津」(かなず)という狂言です。金津という田舎者が仏師(お地蔵さまを作る人)を捜して上京してきました。そこに現れたすっぱ(詐欺師)は自分の子どもを地蔵に仕立てて、騙します。地蔵ができたことを喜ぶ国元の人たちは、酒盛りを始めます。

ところが、動くなとすっぱの父親に言われていたのに、子どもはまんじゅうや酒を飲み、酔っぱらって踊りだします。ああ、なんということ!全員で踊り始めてしまいます。お酒を注ぐのは「どぶどぶどぶ」受けるほうは「おうおうおう!ひとつある」
夜の部の皆さんです。

このあとも生で狂言を見て頂ける企画が沢山あります。どうぞお楽しみに。
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